釘は嫌いですか?
 これは蟻ホゾです。この形が天板を自由に伸び縮みさせ、なおかつ反らせないつまり反り止めです。接着剤は使いません。何か大変なことをしてるように感じますが、加工そのものはさほどの技術はいりません。むしろどのように摩擦抵抗を生み出し、どれぐらい反り止めを乾燥させているかがポイントだと思います。この様に組むと、よく言われる「クギが一本も使われていない家具」ができます。

 脚物(テーブル類)は箱物(タンス類)に比べ部品点数が少ないため、比較的容易にそれが実現できます。箱物でそれを実現させようとするとかなり難しくなります。要因はコストとのたたかいになるからです。時間をかければ全てのクギ類は排除できます。

 つまり、多くの木工家は、価格を無視すれば釘を一本も使わないなんてことはできてしまうのです。大切なことは「釘が一本も使われていない家具」ではなく、淘汰されずに愛されつづける家具を作ることではないでしょうか・・・・・。と、最近私はある人と話しつつ感じました。

 (写真は竹を編むときの私の作業台で、柿渋が塗ってあります。) (2004.10)

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